「パーフェクトワールド」の意味とはそのまま訳せばいいのでしょうか。ドラマのタイトルなので、壮大な世界観を想像しますが、ちょっと違うようです。なぜこのドラマタイトルになったのか、原作とあの映画から紐解いてみました。
放送前に調べてみたら、ドラマが非常に楽しみになりました。まとめてみたので皆さんとシェアしたいと思います。
パーフェクトワールドの意味とは?
人気マンガ「パーフェクトワールド」が、4月から 松坂桃李さんと山本美月さん主演でドラマ化されます。
インテリアコーディネーターとして働く川奈つぐみ(山本美月)と、事故で車いす生活となっていた初恋の相手・鮎川樹(松坂桃李)との純愛を描いています。
建築士の樹(松坂桃李)は、車いす生活を余儀なくされてから、一人で生きていくと決めていましたが、同級生のつぐみ(山本美月)と再会し、考えが変わります。
互いに惹かれ合うけど家族からは反対されてしまいます…「パーフェクトワールド」とは「完全な世界」や「理想の世界」という意味になりますが、このタイトル、ドラマの内容からもどうもしっくり来ませんね。
https://twitter.com/perfectworldktv/status/1105297111644483584?s=20
そこで、1993年の映画「パーフェクトワールド」を振り返ってみます。
刑務所を脱獄した凶悪犯ブッチ(ケビン・コスナー)と、それを追う警察署長のレッド(クリント・イーストウッド)。そして人質に取った子供フィリップとの物語です。
脱獄囚のブッチは、途中で8歳の少年フィリップを人質として誘拐して逃亡するが、互いに父親を持たぬ2人はやがて心を通わせるようになり、まるで親子のようであり友人でもあるかのような関係になって逃亡の旅を続けます。
母親の信仰上 自由に過ごせなかったフィリップに、やりたい事リストを書かせ、ブッチは望みを次々に叶えて行きます。自分が親からして貰いたかった事を、フィリップにやっていったのです。
ブッチは脱獄囚でしたが、最後 幸せを感じながら生涯を終えます。満たされない2人が互いに触れ合うことでそれぞれの「完璧な世界」=「パーフェクトワールド」を過ごす…という映画だと解釈できました。
この映画は何でこのタイトル?と物議をかもしましたが、ドラマ「パーフェクトワールド」の意味も観た人それぞれの解釈に委ねているのかもしれません。
>>追記
意味について取材された人がいまして、次のような答えだったようです。
「大事に思う人、思ってくれる人がいてくれるだけで、世界(=人生)は完璧だ」
出典:https://www.abe-kk.co.jp/special/movie/
パーフェクトワールドの注目ポイント
ドラマの原作は有賀リエ氏の漫画です。「パーフェクトワールド」は、2014年に女性コミック誌「Kiss」で連載をスタートしてからの人気が続いており、世界11カ国で翻訳出版される程なのです。
フランスでは2016年ベスト少女漫画賞を受賞しています。本題は「障害のある恋」がコンセプトです。偶然再会した高校の同級生だった川奈つぐみ(山本美月)と鮎川樹(松坂桃李)。
つぐみ(山本美月)は高校生の頃から恋心をいだくも実らなかった相手の樹(松坂桃李)が、いつの間にか車いすの障害を負っている事に衝撃を受けますが、この再会にお互い惹かれあっていきます。
歩けないということがこんなに大変なことなのかと思い知らされるだけでなく、脊髄に損傷を追うとは他の重要な病気も次から次へと襲ってくるのです。
幻肢痛や排泄障害などは一生つきまとう苦しみであり、合併症で命を落とすかもしれない恐怖もあります。
彼らにとって普通の生活がいかに難しいかを突き付けられ、私達もそれを知ることができます。そして人生を共にするには、お互いに覚悟が必要だと深く考えさせられるでしょう。
パーフェクトワールド9巻、明日3/13発売です。
よろしければ是非、手にとってみてください。よろしくお願いいたします✨表紙の樹、車椅子のデザインを変えてみました。赤いスポークとミントグリーンのパイプの組み合わせが気に入ってます☺ pic.twitter.com/kAaVTs4wAF
— 有賀リエ / Rie Aruga (@aru_rie) March 12, 2019
松坂桃李さんは、原作のモチーフとなった車いすの建築士・阿部一雄氏に取材をしています。役作りに対して常に真摯に向き合い、ドラマに対する熱い想いがあるようです。
障害や病気を乗り越えた恋愛を描いたよくある感動モノとは全く違う作風のようですね。鮎川樹を演じる松坂桃李さんの演技がこのドラマの最大の注目ポイントといえるのではないでしょうか。
パーフェクトワールドに関するネットの反応
出典:Twitter
「パーフェクトワールド」は岩田剛典さんと杉咲花さん主演で2018年に実写映画化されているのでドラマ化早くね?と思う人も多いのです。
映画では何回も見た。とか、とにかく何度見ても泣ける…と高評価でした。岩田剛典さんの演技が「植物図鑑」の時よりも上がった!なんて言われてましたよ。
早くね?のドラマ化なので、松坂桃李さんの演技にも期待が高まるばかりです。
まとめ
「パーフェクトワールド」の意味をドラマ放送前に考えてみました。ドラマでは、お互いが足りない部分を補って、手と手を取り合うことで、「完璧な世界」=「パーフェクトワールド」が生まれるという事でしょうか。
はたまた、この世界にあなたがいるだけで、「パーフェクトワールド」なんだ。という事でしょうか…これはドラマ視聴して確かめてみるしかありませんね。
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